お世話になったかたがたに感謝をこめて

・ジュネーブ在住の岸井敏、典子ご夫妻は1999年4月、2003年9月の二度にわたるスイス視察で、全行程車を運転して案内してくださいました。
見学場所に前もって連絡をとり、下見、調査をして効率的なルートを考えスケジュール作成、牧師の豊かな知識に基づく通訳ガイドと、奥様は助手席でナビ、美味しい料理を作り、ご自宅に泊めてくださり、ハードな日程をものともせず行く先々で感動する私たちと一緒に喜んでくださいました。先生ご夫妻の協力がなければこの本を作ることもなかったことでしょう。
パリ、エヴリの教会のビショップも知り合いで私たちが訪問する旨連絡を入れてくださいました。

・ドイツ、ベルリンではシュッケ社のアンドレアス・シュルツ(Schulz)氏が郊外の新しい教会を案内してくださいました。
シュルツ氏はNHKホールのパイプオルガンを手がけたオルガンマイスター。日本福音ルーテル東京教会のオルガン製作時に知り合い、ベルリンへ行くのでモダンな教会を紹介してほしいと頼んだところ快く引き受け、St.Kanisius教会、ナチ犠牲者記念教会などいくつか回り案内してくださいました。
自分の作ったオルガンを1時間ほど弾いてその音色を確かめていたのが大変印象に残っています。
また、クレマトリウムの担当者ウィンクラー(Winckler)氏にも連絡をとって下さったおかげで丁寧な説明が聞けました。

・フィンランドでは、日本で働いている宣教師テレルボ・クーシランタ先生が建築家のピッカランタ氏(Pitkaranta)を紹介してくださり、たいへん充実した視察になりました。
ヘルシンキから特急列車で5時間余のところにあるカンヌスでのルーテル教会全国大会に参加し、1万人以上の人々とともにクーシランタ先生を含む宣教師の派遣式を見守った後、有名なアルバー・アアルト設計のセイナヨキ教会を一緒に見学しました。
翌日から3日間はピッカランタ先生と奥様のマリヤさんがタンペレ経由ヘルシンキまでイルマヨキ教会、絵のように美しい古いイソキュレの教会など多くの教会と、先生ご自身が設計したマサラ教会などを案内してくださり、最後の晩はご自宅に泊めていただきました。
ピッカランタさん、音楽教師の奥様、息子さん夫妻の四重唱の歌は心が震えるほど美しくこんなうれしい歓迎は初めてでした。
フィンランドの夏は白夜、夜中まで真昼の明るさ、森と湖に囲まれたコテッジでの家族の集まりにも加えていただき、楽しい時を過ごしました。

・テンペリアウキオ教会の専属オルガニストMr.Tapio Tiituは、「どこかモダンな教会を紹介していただけますか?」とたずねたところ、私が案内してあげようと言い、オルガンを弾こうとしていたのをやめて、あちこち電話をかけた後、車でいくつかの教会を回ってくださいました。
ここはディプロマのテストを受けた教会、ここは少年時代練習に通った教会、カネルマキ教会では若い時オルガニストをしていたと話し、実際にオルガンを演奏して「天井はフラットな方が美しく響くね」という音楽家としての言葉が参考になりました。
ハメンキュラ教会にも連絡を取り、途中のバス停まで送ってくださり、初めてお会いしたのにもかかわらずたいへんお世話になりました。

・ベルリンの聖マリアマグダレーナ教会、福音十字架教会などについては友人の鈴木茂さんに牧師相賀昇先生を紹介していただき、ベルリン在住のご子息相賀啓介さんが教会の場所を調べ、案内し、ドイツ語の通訳として協力、鈴木ご夫妻も同行してくださいました。
電車からトラムを乗り継ぎ約1時間もかかる郊外にあり、駅からもなかなか場所がわからず、長年住んでいる人の助けがなければ行き着くことはできなかったかもしれません。
見学後はご家族がドイツ料理で迎えてくださいました。
また余談ですが、ライヒスタークでは1時間待ちの長い行列、時間がないためあきらめて帰ろうとした時、キックボードに颯爽と乗った人が事務所棟から出てきたので話しかけると、なんと東京オリンピックの体操選手で国会議員のギンガー(Gienger)氏、親切にも議員専用の特別な入り口から入れてくれました。

・オランダは御殿場に世界最大スウィングベルをつくる仕事のためロイヤル・アイスバウツ社を訪れた際に、ハーグ、ロッテルダムまで足を伸ばし教会を見る機会を得ました。Eijsbouts社長のお宅ではディナーをご馳走になり、お姉さんLydianがアムステルダムの建築を案内してくれました。

・何回もの取材旅行の間、所長の留守を守り、誠実に仕事をしてくれた所員たちがいたからこそと改めてありがたく思っています。

心からの感謝をもって

西村晴道(写真)
西村寿子 (文)


 

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